<感想>
軍事マニアは、まず戦車や戦闘機、軍艦から入る。そして、気合いの入ったマニアは、
工業技術とか通信技術、兵隊教育や法律などにも詳しくなってゆく。
さらに深入りした狂人的マニアは、
「食い物」に行き着くらしい。「腹が減っては戦はできぬ」のごとく、
行き着いたところが、軍事の基本の基本であったという点に「マニア道にも悟りあり」
を実感させられる。
ここまで、マニア道を追求したからこそ、グルメ・ギャルたちからも絶大な人気を
獲得して、堂々の「第1位」に輝いた。
著者の大久保氏は、月刊誌「軍事研究」の正社員で、且つ、クロアチア戦争時に
現地で恋したクロアチアギャルと結婚している。
大久保氏曰く「マニアではなく、心深き人と呼んでほしい」と。
(甲種火薬取扱保安責任者)
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<感想>
追従を許さないデータ量を誇る真のグルメ本である。
入手すら容易ではないのに、よくぞここまで、のサンプル数と
緻密な記録と生々しいコメントには、ひたすら敬服。
士気や戦闘に食べ物が影響する比率が内容に反映されているようで
面白い。国の経済力と国民の食に対するこだわりが現れている。
宇宙食のように、軍事食独特の食品というものも、密かに期待していた
のだが、そんなものは必要ないようだ。それが、一般向けに転用されて
カロリーメイトや、ウィダーインゼリーになった・・なんてことも
想像していたのだが・・・(笑)
戦場といえども、人間が生活している地球上であるということと、
「食べる」という行為が、いかに栄養補給以外の効果をもたらしてるかを
思い知らされた一冊であった。そして、いかに、日常に近い形を
持ち込めるかに力が注がれている印象だった。(もちろん国によるけど)
そのうち、アロマテラピーなんかも活用されるんじゃなかろうか?
戦闘前はこのハーブティー、てな具合に。
(レア食物マニア)
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